退職代行業者選びは慎重に

もし、あなたが今、「会社を辞めたい、でも、上司に直接言えない」というのであれば、友だちに退職代行を頼む、というのもひとつの方法かもしれません。

3つの項目、①いつ退職届が届くか②退職理由③直接連絡してほしくない旨が確実に伝われば十分です。

会社に対応を拒否されたとしても、退職届を送付すれば大丈夫です。

しかし、状況によって何が起こるかわかりませんし、有給休暇や必要書類の話など、退職の際には考えるべきことがたくさんあります。友だちの対応次第では、会社側に不信感を抱かせることにもなりますし、一方、頼まれた友だちは相当なプレッシャーとストレスを感じるはずです。

こうしたことを考えると、お金はかかりますが、安価で信頼のできる退職代行業者を探して依頼したほうが、効率はいいかもしれません。

インターネットで「退職代行」と検索すると、たくさんの業者がヒットします。退職代行にはノウハウやスキルは絶対に必要ですが、特別な資格なく起業できますので、新規参入が多く、業者が乱立しています。

当然、信頼できる業者もあれば、そうでない業者もあります。

たとえば、代行業者が会社に連絡を入れたものの「本人でないと話はしない」と突っぱねられ、「あとはどうしようもできません」と投げ出してしまう代行業者もいるのです。

もし、会社から拒絶されて転職先やハローワークに提出すべき書類がもらえなかったとしても、別の機関を通して入手することはできますし、直接やりとりをしなくても済む方法はあります。

ノウハウがあれば、緊急事態にも対応できます。何事もなくちゃんと会社を辞められるのか……。ただでさえ不安が多いときに、スキルのない代行業者にふりまわされるのは精神衛生上も、よくありません。急ぐ気持ちがあっても、退職代行の業者選びは慎重に行いましょう。