批判・非難を避ける対策-家庭の事情を退職理由とする

ここでは、退職することが、周りから批判や非難を受けないための対策についてお話します。

退職を考えるとき、気が弱い性格の人は、自己主張や意思表示をしようとする際には、批判や非難への恐れが発生しやすいです。

・「この会社で我慢できないヤツはどこいっても成功しないよ」などと批判を受けるのではないか?
・「今の会社の状況で辞めるなんてバカじゃない?」
などと非難されるのではないかと、考えてしまうかもしれません。

このようなことが実際に起こることはまれで、ほとんどの場合は批判も非難もないのを知ってはいるのですが、
やはり怖く感じる。

では、どうやって乗り越えますか?
その方法とは、
自己主張や意思表示をしても、人から批判や非難をされないことをいうことです。

例えば、
「家族と話し合いずみ」、「妻も退職に同意しています」などのことを退職の理由にします。批判や非難を避けるだけでなく、家族、家庭の事情は、退職理由として受け入れざるを得ないのです。

管理職者としても、いい返せない、くつがえせない退職理由のひとつが「家庭の事情」です。
・母の介護のために、今の勤務条件では続けられない
・子供が学校でいじめられ、今はそばにいてあげたいので
・妻が病気になってしまい、時間や休日の融通がきく職場に移ります

嘘か本当かはわかりませんし、管理職者も確かめようとは思いません。本人がそういう以上、それは本当のことと信じるしかないからです。そして、第3者が話題に上がってくると、下手な批判や非難はできなくなります。

なぜなら、管理職者が批判し、非難したことは、そのまま第3者である家族へと伝わるからです。
・ひどい上司ね!
・家族のことより会社のことを優先しろという人がいる会社
・家族のことで悩んでいるのに、追い打ちをかけるように非難する上司
など、ほかの問題に発展する可能性があるからです。

批判や非難への恐れがどうしても克服できない。もしどうしても・・・・という場合には、家庭の事情という理由は、かなり使えます。ただし、話に矛盾が生じたり、嘘をついてそれがバレてしまうということもあり得ます。

あくまでも、事実から逸脱しすぎない程度に抑える、ということだけ注意しましょう。