退職代行を使うのは「無責任」なのか?

ここでは、「退職代行を使うのは「無責任」なのか?」についてお話しします。退職代行が話題になると必ず出てくるのが、「退職代行を使うなんて無責任だ」、「退職の意思くらい自分で伝えるべき」という意見です。

意外に思われるかもしれませんが、「退職代行を使う人は逆に責任感にあふれている方」が多いです。なぜならば、少なくとも「きちんと辞める意思を会社に伝えよう」と考えているからです。

本当に責任感がない人は、退職代行すら使うことなく、いわゆる「バックれ」などで逃げてしまいます。辞めたいと思ったら、もう次の日から特に連絡もなく出社しないのです。

しかし、退職代行を使う方は、決して安くはないお金を払ってまで退職の意思を会社に伝えたいと考えています。それだけでも、責任感があるといえるはずです。それが、残業代未払いやパワハラなど、会社に対する信頼を持てるはずもない事例ともなれば、尚のことです。

また、弁護士に退職代行を依頼する方は、皆さん引き継ぎの書類をきちんと提出しています。退職することは言い出せないけど、「きちんと責任を果たして辞めたい」と考えているのです。

未だに転職することを良しとしない(できない)日本では、退職の意思を告げるだけで非常に大きなストレスを感じてしまうものです。ですから、退職代行を使うのは無責任でも悪いことでもありません。就職の際は就職エージェントにより好条件の就職先を探してもらうように、退職の際は弁護士に交渉を一任すればいいです。